1930年代、「都市から郊外へ-1930年代の東京」と「昭和陸軍の軌跡」 [展覧会]
世田谷文学館の「都市から郊外へ-1930年代の東京」展では、文学・絵画/彫刻・写真・版画・映画・音楽・住宅・広告などを”てんこもり"に見せられて、1930年代は自由でクリエイティブでいい時代だったんだな〜と思わせられた。一方で、同じ時代を扱った「昭和陸軍の軌跡/永田鉄山の構想とその分岐」(川田稔)を読み終わって、永田鉄山/石原莞爾ら昭和陸軍にも冷静な戦略構想があったようだが、政治の側に戦略判断能力とコントロールの力が無く、戦争に向かってどうしようもなく山が動いてゆくドキュメンタリーを観ているような気分になった。消費税を巡る今の民主党を見ていると、戦前の陸軍統制派と皇道派の抗争と同じように思えて成らない。
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