巨木、中国は? [気紛れな本箱]
ここ数年毎年中国を観て来たし、仕事で『中国人の表現気質』の勉強を進めていることもあり、もっと中国を知りたいと思っていたので最近読んだ三冊はバランスの取れた中国理解になった。社会学からの鼎談集『おどろきの中国』は歴史上初の統一国家「秦」から現在までを歴史的に俯瞰する、中国理解の中心となる幹だった。『中国台頭の終焉』はマクロ経済から観て近未来を予測する現在の枝ぶりだろう。『「反日」中国の真実』はジャーナリストが観た表層的な現象から理解を深める葉っぱの集まりだと言える。この三冊で「幹」歴史と「枝」経済と「葉」現象となり、私にとっては「巨木」となった中国の理解が少しは進んだと思う。さて中国は「落葉樹」から「常緑樹」に向かうのか。改めて「三国志」に挑戦する意欲が出て来た。
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