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フィールド・ノーツ「方丈記」 [気紛れな本箱]

読売新聞の書評と「方丈記は日本で初めての災害文学」と言う著者の言が気になり「方丈記/鴨長明」(浅見和彦-校訂・訳)を読んだ。書かれている平安末期の政変、津波、大火、竜巻など鴨長明のフィールド・ノーツとも言える「方丈記」を今の日本と対比して"現代"ではなく"現在"の視点での訳と評は解りやすいし大きな意味があるように思う。『「ほど狭しといえども、夜臥す床あり。昼居る座あり。一身を宿すに不足なし」と言う方丈の住まいは、今で言えばワンルーム・マンシン』と言う比喩など解りやすく面白い。「不安の時代の生き方と住まい」を自分と鴨長明とを生身の人間として対比し考えさせてくれる。今年は、鴨長明が亡くなったと言われる歳と同じ歳になる我が身は、とても長明の心境と生き方には成っていないが。
方丈記2.jpg
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