勅使河原宏の「利休」も買って観た [映画]
「利休にたずねよ」から「本覚坊異聞・千利休」(’89角川)を観て、勅使河原宏監督「利休」(’89松竹)にまで辿り着いた。こちらも「意地の張り合いから抜き差しならなくなった秀吉から詰め腹を切らされた」というお話。話よりも、ドキュメンタリー映画のようなアップやカットもありリ妙なアリティーのある映像と演出だ。特に衣装とメイキャップが素晴らしく全体の美術デザインを牽引している。衣装デザインは?と確認したら和田勉夫人の「ワダミエ」だった。日本のルネサンス、室町文化の現場やベネチアを連想した、モダンアートな日本映画だろう。DVDを観ているうちにルキノ・ビスコンティーやアラン・ドロンを思い出し、訳も解らずビスコンティー映画を見ていた頃のチョットセンチになってしまった。
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