「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」 [映画]
敗戦まじかの昭和20年5月に「満蒙開拓団」として「中国に渡り、渡らせられた人たちがいた」ことを知らなかった。私の親父もシベリアに抑留されていたので満州と聞いただけで足が向いてしまう。小さなホールでの上映会の後に山田火砂子監督があいさつに現れた。「ソビエト兵による暴力や強姦シーンも撮ったが、最後に編集でカットした。この映画は子供達に観てもらいたいし、平和のための映画として創ったからだ」と「中国残留孤児帰還運動」の話を撮った意味を、82歳の女性映画監督は訥々と語った。開拓団からシベリヤに抑留された主人公、山本慈昭和尚が自分の使命として人生をかけた仕事は今も終わっていない。
ワレサ-連帯の男 [映画]
もう死語に成ってしまったと思っていた、なつかしい「連帯」と言うことばと「アンジェイ・ワイダ」監督に引かれて岩波ホールに入ってしまった。「ワレサと言う男」がこの映画通りの人だとすれば、「志とポリシー」と「やり遂げる意思」と「現実的な思考」が出来る「実現力」の人だと改めて感心した。たぶん20年ずれていたら実現出来なかったかもしれない時代の流れもあったろう。ところで、映画の原題は「Walesa man of hope」、私達外国人には「連帯」の方がプロモーション的にも理解出来ると思うが、現実の中にいたポーランド人には「希望の男」なのだろう、そうかも知れない。
一生懸命観てしまった後はお決まりの「スヰートポーヅ」で餃子とビール。
一生懸命観てしまった後はお決まりの「スヰートポーヅ」で餃子とビール。
勅使河原宏の「利休」も買って観た [映画]
「利休にたずねよ」から「本覚坊異聞・千利休」(’89角川)を観て、勅使河原宏監督「利休」(’89松竹)にまで辿り着いた。こちらも「意地の張り合いから抜き差しならなくなった秀吉から詰め腹を切らされた」というお話。話よりも、ドキュメンタリー映画のようなアップやカットもありリ妙なアリティーのある映像と演出だ。特に衣装とメイキャップが素晴らしく全体の美術デザインを牽引している。衣装デザインは?と確認したら和田勉夫人の「ワダミエ」だった。日本のルネサンス、室町文化の現場やベネチアを連想した、モダンアートな日本映画だろう。DVDを観ているうちにルキノ・ビスコンティーやアラン・ドロンを思い出し、訳も解らずビスコンティー映画を見ていた頃のチョットセンチになってしまった。
本覺坊遺文「千利休」を買って観た [映画]
「利休にたずねよ」を訪ねて観た [映画]
映画「清洲会議」は劇画返りだな [映画]
踏絵ともとれる、映画「スティーブ・ジョブス」 [映画]
「舟を編む」辞書に一生を捧げます [映画]
1911辛亥革命 [映画]
映画「リンカーン」理想と実現力の人 [映画]
「ムーンライズ・キングダム」 [映画]
これ、ボーイスカウトを素材にして「子供は冒険を通して成長する」と言う事を描いた素晴らしい映画だと思う。50年前と言えばアメリカはベトナム戦争の最中のはずだがこの映画には全くそんな事は感じられないし古き懐かしいアメリカを米東海岸の小島で完結させている。映像も多くのシーンで薄イエローで被ったような画面は奇麗で手許に置いておきたい映画の一つだ。技術が無ければサバイバルは無謀だ「ボーイスカウトだったからこそ脱走した後の冒険が出来た」12歳のサム。「彼はサバイバル技術かあるスカウトだから大丈夫」と心中は別として平静に言えるウオード隊長がうらやましい。ところでチョットビックリ50年前のアメリジャのボーイスカウトは空気銃を扱っていたんだ!
でく「のぼう」リーダー? [映画]
あまりパットしないが身近で友達のようで、いざとなればやってくれる「のぼう様」今風に期待されるリーダー像なのだろうか。映画「のぼうの城」は大変面白かった「のぼう様」役の野村萬斎も見直しました。やっぱり伝統芸能からの役者は、長セリフと形でこう言う役はハマっている、いや決まっている。光秀が水攻めで造った土手「石田堤」が少し残っていると映画の中で紹介されていたので、現地「行田」にいてみようかと調べていたら「のぼうの城現地バスツアー」があったが残念!昨年中に終わっていた。このお話、面白かったので原作を読む事にし、買ったばかりの電子ブック「Book Live」で購入したら間違えてコミックス版も買ってしまった。
44年目の「黒部の太陽」の今 [映画]
奇跡の馬!「戦火の馬」WAR HORSE [映画]
ALWAYS三丁目の夕日`64 [映画]
「鯛」に箸を付けなかった山本五十六 [映画]
モノクロームの映画「一命」 [映画]
映画「ライフ」を観て [映画]
サムライさんの人情話映画「小川の辺」 [映画]
サムライシネマ「最後の忠臣蔵」 [映画]
「アバター」と「2001年宇宙の旅」 [映画]
なぜいま「ヴィヨンの妻」なのだろう? [映画]
劒岳<点の記> [映画]
私の「ALWAYS-三丁目の夕陽」 [映画]
ハリー・ポッターが上班になった! [映画]
「ハリー・ポッター」の最新劇場版「ハロー・ポッターと不死鳥の騎士団」を女房と観た。最初の「賢者の石」の時から「ハリー・ポッターはボーイスカウトの原点だな〜」との思いを持っていた。イギリス19世紀の中産階級の師弟を入れる全寮制の学校での自主/自治的な生活がベースにあっての物語だ。「ボクワーツ魔法魔術学校」での生活がボーイスカウトの活動スタイルに似ているのは、100年前にベーテンパウエルがボーイスカウトを始めた時代のイギリスでの子供達の教育の有り様(一部だろうが)が反映されているからだろう。今回の映画では、ポッターがリーダーとなって子供達の自主的な組織「ダンブルドア軍団」で秘密の魔法教育を行なっている。この状況は、ポッターがボーイスカウトで言う「上級班長(上班)」そのものではないだろうか?校長「ダンブルドア」はさしずめ団委員長と言うところか?