「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」 [映画]
敗戦まじかの昭和20年5月に「満蒙開拓団」として「中国に渡り、渡らせられた人たちがいた」ことを知らなかった。私の親父もシベリアに抑留されていたので満州と聞いただけで足が向いてしまう。小さなホールでの上映会の後に山田火砂子監督があいさつに現れた。「ソビエト兵による暴力や強姦シーンも撮ったが、最後に編集でカットした。この映画は子供達に観てもらいたいし、平和のための映画として創ったからだ」と「中国残留孤児帰還運動」の話を撮った意味を、82歳の女性映画監督は訥々と語った。開拓団からシベリヤに抑留された主人公、山本慈昭和尚が自分の使命として人生をかけた仕事は今も終わっていない。
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