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鮭よりも鯛が好きだ「近代洋画の開拓者  高橋由一展」 [展覧会]

「私も重要文化財の「鮭」は知っているがその他はほとんど観た事がなかったか?いや「花魁」「山形市街図」を観た事があるくらいだ。これだけの数の人物画/風景画/静物画を観る事が出来て、一番に思うのは写実「リアルに描く」ことの在り方だ。写実が「写真的にリアル」と言うのは写真が普及してからの概念だとすると、遠近法を採り入れながらも対象のディティールにこだわり、浮世絵の強調構図を生かし描くのが高橋由一の、そして当時の写実の概念なのだろうか。風景画では浮世絵風な近接拡大構図法による遠近の強調で描かれた「芝浦夕景」は、現在で言えば広角レンズによるドキュメンタリーだ。人物画はディティールが強調され対象の実態を抽出する、劇画家が描く肖像画の様だ。そんなこんなで静物画では、私としては「鮭」よりも妙な存在感・リアリティーが在る「鯛」(鯛図)が好きだ。
高橋由一展S.jpg高橋由一展/鯛.jpg高橋由一展_芝浦夕景.jpg
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