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福島に連なる「田中正造をめぐる美術」展 [展覧会]

「佐野市立吉澤記念美術館」は小さな美術館だったが、田中正造と足尾鉱毒事件の今に連なる事を観せて貰った。百年以上前の「渡良瀬川の大洪水による鉱毒被害拡大、汚染土壌の除去、谷中村の強制破壊と立退、遊水池化」。今回の「震災事故による放射能拡散、見通しの立たない除染と帰還、土地の政府買い上げ案」など同じことの繰り返しに言葉が無い。丸木位里・俊が「原爆の図」や「足尾鉱毒の図」を描いたのは「絵を理屈ではなく、感じるでも無く、その空間に入って対象と一体に成る」事を求めてだろう。大きな屏風やかけ軸に仕立て限られた空間に展示されたその前に立ち(座り)否応無く絵の空間に入ってゆく、日本の障壁画の伝統的在り方を手法に社会的テーマを訴求した。理屈ではない絵の在り方がここにはあると思う。
田中正造をめぐる美術.jpg
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