「アンディ・ウオーホル展」 [展覧会]
彼の時代が、垂直的に編集されこれだけの作品を観られる機会は日本では無かったと思う。コマーシャルアートを勉強し、ニューヨークでデザイナーで成功、そこで終わらず「これからはアートビジネスの時代」と言いアトリエを「ファクトリー」としてアート作品を生産、さらに「オフィス」と呼んで「アートビジネスのマーケティング」に進んだのはいかにもアメリカ的だ。アメリカでは「学校の教科書に必ず出てくるアーティスト」だそうだが「アートビジネス」での成功者でもあった。今回、私の一番の感心は日常の身の回り品を段ボール詰めにした「タイムカプセル」で、この行為はポップ・アートの実践そのものだと思うし、彼が死んだ後こそ意味が生まれさらに増大している。ところで今回の展覧会は、シンガポール・香港・上海・北京・そして東京が最後の巡回だそうで、アメリカの東アジア戦略と文化戦略の一つだろうか?そう思うとクールジャパンは?日本の東アジア戦略とアートはどう成っているのか心配になった。
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